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「あいちウェブ文学館」館長よりごあいさつ

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●館長・三田村博史● 〜あいちの文学状況を発信〜

愛知は古くは万葉集に何首も「あゆち」と詠われ、県花・かきつばたは伊勢物語の東下りの段に由来するといった文学ゆかりの多い土地柄である。 明治に入っても坪内逍遥、二葉亭四迷といずれも尾張藩士の子弟が日本近代文学の礎を築き、つづいて半田出身の小栗風葉らが明治文壇を支えた。また日本における探偵小説の開拓者は蟹江出身の小酒井不木、名古屋の中心で育った江戸川乱歩。モダニズム詩運動を起こしたのも春山行夫らによってだった。戦後文学は旧制八高出身の藤枝静男、平野謙、本多秋五、さらには終生、渥美に根をおろし活動した杉浦明平に依るところが大きく、児童文学では新美南吉、さらには経済小説の城山三郎をも忘れることはできない。  この「あいちウェブ文学館」はその他多くの文人たちの資料を保存しようと活動した愛知近代文学館建設促進委員会(代表:故・助川徳是 名古屋大学名誉教授)への寄金によって、過去および現在の愛知の文学状況を発信する目的で開設された。今、刻々と失われつつある文学紙媒体を保存収納、後の世代につたえる文学館が出来るきっかけになればと願っている。

館長・ウェブ便り 〜ここでは館長・三田村博史氏の関連行事をご紹介します〜NEW

【ウェブ便り23号】各種講演会等告知・報告
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○明けましておめでとうございます。2018年末にかけ、この近辺で3つの文学的行事がありました。ひとつはわたしの住んでいる東海市の芸術劇場の嚶鳴広場で「東海市ふるさと大使 中村文則展」が11月、開かれました。今や日本を代表する作家となった中村文則のデビュー作「銃」が映画化され、ミリオン座で上映されたのを機の開催でした。中村さんは現在中日新聞に「逃亡者」を連載中。
○「かわらばん」で紹介しました「歿後5年、生誕70年連城三紀彦からの『恋文』その面影をたどれば…」は「あいち文学フォーラム」(代表・市川斐子)主催で12月14日(土)午後、名古屋市中区の長円寺会館ホールで行われました。 第一部は札幌からお越しの若い33歳の浅木原忍さんが「連城文学の魅力」と題し、「幻影城」のSF作家として出発、「恋文」で直木賞受賞、「戻り川心中」、中村遊廓を書いた「秘花」、昨年刊行の「悲体」まで連城全作品についての紹介をされました。(内容知りたい方は「ミステリ読者のための 連城三紀彦全作品ガイド」(論創社)をご覧ください)第二部は生前多くを整理され、残っていたのは稀有ともいえる「恋文」を朗読される連城さんの姿、さらには少年、中学、高校時代の写真がスクリーンに映され始まりました。文筆家で写真家の本多正一さんと連城の甥・水田公師さんを市川代表が司会してのトークイベント「連城三紀彦の面影をたどる」では伯父に横顔がよく似た水田さんが「小樽などでは連城三紀彦展が開かれたのに名古屋では初めてでうれしい」、「美意識の強い人」と発言、本多さんが「人恋しそうだが、それでいてどこか人間関係を拒んでた印象」と紹介しますと、会場にいた愛知教育大学付属岡崎中学校の同級女性が「いや、中学時代の加藤君(連城さんの本姓)は饒舌で人懐っこい、憧れの人でしたよ」と反論もあり盛りあがりました。夕刻、中村区椿町のミニシアター・シネマスコーレへ移り、支配人の木全純治さんから原作の連城、主演の大杉漣お2人の初公開時の思い出話の後「棚の隅」をフィルム上映で鑑賞。現在の大治町に生れシアター近くの牧野町で育ち、名古屋で母親を長く介護して後亡くなった作家で僧籍も得ていた連城三紀彦を追悼するにふさわしい会となりました。掲げたのはこれも貴重な直筆原稿「恋人」(写真)の冒頭部分、配られた冊子「連城三紀彦展」から。
○三重県立美術館では上野中学校(現・上野高校)を卒業した「文学の神様」横光利一、同じ新感覚派に属し親友だった川端康成の所蔵していた池大雅、古賀春江などの美術品を展示した「横光利一生誕120年川端康成コレクション 川端康成と横光利一展」が12月16日まで開かれました。
○今年もよろしくお願いします。またよい情報もお寄せください。
あいちウェブ文学館館長 三田村博史

「あいちウェブ文学館」主催・協力事業

●2016年2月14日(日)あいち文学フォーラム主催『東海の文学風土記』出版記念講演会
 (作者・講師:三田村博史 館長)/長円寺会館
●2016年2月14日(日)『口語短歌の新たな地平ー歌集『砂丘律』批評会』/長円寺会館
●2013年10月5日(土)『漂い果てつ』を話す会/今池ガスビル7F ☆写真付レポートはこちら
●2015年5月31日(日)あいちウェブ文学館 お礼と報告の会/名駅アートハウスあいち
 ☆写真付レポートはこちらNEW

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当サイト上での新刊(既刊)紹介について

ご準備いただくもの

掲載ご希望著書の●紹介本文200字程度 ●出版社名・定価・購入方法 ●お名前・ご連絡先(住所・電話番号)をお書きいただき、●実物本とご一緒に下記・事務局まで郵送ください。なお、ご著書の返送は、送料ご負担いただける場合のみとさせていただきますのでご容赦ください。
〒453-0013 名古屋市中村区亀島1-11-11 あいちウェブ文学館事務局 宛

掲載料金について

掲載料を専用振込口座「あいちウェブ文学館 00840-6-198845」(ゆうちょ銀行)へお振込願います。確認後よりウェブ掲載作業に入ります。
掲載費用は●1作品・3ヵ月・1,000円、6ヵ月・2,000円(同作品)。3ヵ月もしくは6ヵ月経過時点でウェブサイト上から削除いたします。事務局よりご連絡は差し上げませんのでご了承ください。お振込いただいた費用は、文学紙媒体を保存収納、後の世代につたえる文学館建設啓発活動(「あいちウェブ文学館」運営を含む)への寄付とさせていただきます。

掲載基準について

主に新刊紹介ですが、当面は既存のご著書でも可能です。
文学団体・研究組織を問いませんが、著者または団体があいちに在籍、関連がある、または著書の内容があいち文学にまつわるものとします。

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