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「あいちウェブ文学館」館長よりごあいさつ

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●館長・三田村博史● 〜あいちの文学状況を発信〜

愛知は古くは万葉集に何首も「あゆち」と詠われ、県花・かきつばたは伊勢物語の東下りの段に由来するといった文学ゆかりの多い土地柄である。 明治に入っても坪内逍遥、二葉亭四迷といずれも尾張藩士の子弟が日本近代文学の礎を築き、つづいて半田出身の小栗風葉らが明治文壇を支えた。また日本における探偵小説の開拓者は蟹江出身の小酒井不木、名古屋の中心で育った江戸川乱歩。モダニズム詩運動を起こしたのも春山行夫らによってだった。戦後文学は旧制八高出身の藤枝静男、平野謙、本多秋五、さらには終生、渥美に根をおろし活動した杉浦明平に依るところが大きく、児童文学では新美南吉、さらには経済小説の城山三郎をも忘れることはできない。  この「あいちウェブ文学館」はその他多くの文人たちの資料を保存しようと活動した愛知近代文学館建設促進委員会(代表:助川徳是・名古屋大学名誉教授)への寄金によって、過去および現在の愛知の文学状況を発信する目的で開設された。今、刻々と失われつつある文学紙媒体を保存収納、後の世代につたえる文学館が出来るきっかけになればと願っている。

館長・ウェブ便り 〜ここでは館長・三田村博史氏の関連行事をご紹介します〜NEW

【ウェブ便り20号】各種講演会等告知・報告
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明けましておめでとうございます。○松の内に中村区の名古屋演劇練習館(アクテノン)へ行きました。かつて水道塔だった白い円形ドーム形の建物。先号で書いたアングラ劇団PH7の回顧展が1階で開かれていたからです。1983年の七つ寺共同スタジオでの旗揚げ公演「水滴の四人」から昨年9月の守山小劇場での「石の舟」公演まで34年間のポスター、衣装、小道具などが展示されています。雑然とした中に、おどろおどろしく、幻想的怪奇的な雰囲気が漂っていました。ついでに近くの豊国神社へ初詣で。境内には信長、秀吉の生誕地碑、初代中村勘三郎の舞姿碑などもあります。
○1月17日、岡山市で徳島県三好市主催の第8回富士正晴全国高等学校文芸誌賞(文芸誌甲子園)の最終選考を「三田文学賞」受賞の佐々木義登・四国大学教授、「早稲田文学賞」受賞の仙田学さんと3人で行いました。応募54校は互いに雑誌を交換しあって予選を行っていて、わたしたちは生徒が選んで来た中から最優秀賞に筑紫女学園高(福岡)の「いさらゐ」、優秀賞に盛岡三高「黎」、花巻北高「花北文学」、仙台白百学園「紫苑」の3誌、奨励賞には名古屋高「文學帖」、彦根東「窓」などを選びました。上位は常連校で占めていて実力伯仲です。今年も九州、東北が応募も多く内容も濃く、三大都市圏は応募も少なく愛知は2校、三重1校でした。以前この賞の選考でご一緒した伊藤氏貴・明治大学准教授の企画で毎年「オール読物」が「高校生が選ぶ直木賞」を発表しています。昨年は21校の生徒が文芸春秋社に集まり、年2回の直木賞候補作の中から須賀しのぶ「また、桜の国で」を選んでいます。(昨年の実際の受賞は恩田陸「遠雷の蜂蜜」と佐藤正午「月の満ち欠け」)世間で思われてる以上に高校生は読むのも書くのも熱心です。
○一宮市木曽川資料館で「小鳩くるみ 鷲津名都江 2人で1人展」が2月28日まで開かれています。童謡歌手・小鳩くるみが旧丹羽村出身で永井荷風と繋がりがあるのは知っていましたが、確認したくて出かけました。荷風の母方の祖父がこの地出身の鷲津毅堂で尾張藩校・明倫堂の督学(校長)を務めた漢学者。名古屋市南区生まれの荷風の父、永井久一郎(禾原)はこの毅堂の教えを受け、毅堂の次女・恒と結婚しています。小鳩くるみ、本名・鷲津名都江は毅堂の弟の蓉裳の子孫。荷風も小鳩くるみも先祖はともに漢学塾・有隣舎を築いた鷲津幽林となります。有隣舎からは大沼枕山、竹渓、森春濤、槐南など幕末から明治にかけて、多くの漢詩人を輩出しています。荷風の父・禾原にも漢詩集「来青閣集」があります。古き江戸を愛した荷風も純然たる尾張人の血を引いているのです。      あいちウェブ文学館館長 三田村博史

「あいちウェブ文学館」主催・協力事業

●2016年2月14日(日)あいち文学フォーラム主催『東海の文学風土記』出版記念講演会
 (作者・講師:三田村博史 館長)/長円寺会館
●2016年2月14日(日)『口語短歌の新たな地平ー歌集『砂丘律』批評会』/長円寺会館
●2013年10月5日(土)『漂い果てつ』を話す会/今池ガスビル7F ☆写真付レポートはこちら
●2015年5月31日(日)あいちウェブ文学館 お礼と報告の会/名駅アートハウスあいち
 ☆写真付レポートはこちらNEW

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当サイト上での新刊(既刊)紹介について

ご準備いただくもの

掲載ご希望著書の●紹介本文200字程度 ●出版社名・定価・購入方法 ●お名前・ご連絡先(住所・電話番号)をお書きいただき、●実物本とご一緒に下記・事務局まで郵送ください。なお、ご著書の返送は、送料ご負担いただける場合のみとさせていただきますのでご容赦ください。
〒453-0013 名古屋市中村区亀島1-11-11 あいちウェブ文学館事務局 TEL&FAX 052-700-5610/月曜定休・11:00〜19:00

掲載料金について

掲載料を専用振込口座「あいちウェブ文学館 00840-6-198845」(ゆうちょ銀行)へお振込願います。確認後よりウェブ掲載作業に入ります。
掲載費用は●1作品・3ヵ月・1,000円、6ヵ月・2,000円(同作品)。3ヵ月もしくは6ヵ月経過時点でウェブサイト上から削除いたします。事務局よりご連絡は差し上げませんのでご了承ください。お振込いただいた費用は、文学紙媒体を保存収納、後の世代につたえる文学館建設啓発活動(「あいちウェブ文学館」運営を含む)への寄付とさせていただきます。

掲載基準について

主に新刊紹介ですが、当面は既存のご著書でも可能です。
文学団体・研究組織を問いませんが、著者または団体があいちに在籍、関連がある、または著書の内容があいち文学にまつわるものとします。

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