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「あいちウェブ文学館」館長よりごあいさつ

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●館長・三田村博史● 〜あいちの文学状況を発信〜

愛知は古くは万葉集に何首も「あゆち」と詠われ、県花・かきつばたは伊勢物語の東下りの段に由来するといった文学ゆかりの多い土地柄である。 明治に入っても坪内逍遥、二葉亭四迷といずれも尾張藩士の子弟が日本近代文学の礎を築き、つづいて半田出身の小栗風葉らが明治文壇を支えた。また日本における探偵小説の開拓者は蟹江出身の小酒井不木、名古屋の中心で育った江戸川乱歩。モダニズム詩運動を起こしたのも春山行夫らによってだった。戦後文学は旧制八高出身の藤枝静男、平野謙、本多秋五、さらには終生、渥美に根をおろし活動した杉浦明平に依るところが大きく、児童文学では新美南吉、さらには経済小説の城山三郎をも忘れることはできない。
この「あいちウェブ文学館」はその他多くの文人たちの資料を保存しようと活動した愛知近代文学館建設促進委員会(代表:故・助川徳是 名古屋大学名誉教授)への寄金によって、過去および現在の愛知の文学状況を発信する目的で開設された。今、刻々と失われつつある文学紙媒体を保存収納、後の世代につたえる文学館が出来るきっかけになればと願っている。

館長・ウェブ便り 〜ここでは館長・三田村博史氏の関連行事をご紹介します〜NEW

【ウェブ便り44号】各種講演会等告知・報告
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〇明けましておめでとうございます。昨年はなんだか大変な年でした。ウクライナでの戦争が終わらないどころか、ガザへのイスラエルの攻撃。命令を出す方はふんぞり返っておればいいでしょうが、命令を受けた兵士は自分の命を懸けて戦う。それもどこから飛んでくるかわからないドローンにやられる。ウクライナへのロシアの侵攻も4年。そろそろ「特別軍事作戦」など止めにしたらどうでしょう。プーチンよ。
〇前号に書いた3つの行事。2025年10月8日の「イーブルなごやで」の「トークイベント永瀬清子」、同日から11月末までの「文化のみち 二葉館」での「文学企画 江夏美好と東海文学」の展示と26日のトークイベント「江夏美好の〈ふるさと〉名古屋と白川郷」、さらに11月8日の鈴鹿市立図書館での「鈴鹿文化祭」での井上武彦を語る会。いずれも意義ある行事でした。永瀬の会は中日新聞がタイミングよく大きく取り上げてくれたせいもあり、定員80名いっぱいで永瀬の卒業した愛知県立第一高女高等科の後身、明和高校の校長さんもいらしてた。
江夏美好さんの展示が素晴らしかった。よく集めた写真、手書き原稿、書籍類、「東海文学・1号」そして詳細な年譜。「文化のみち 二葉館」の学芸員の努力の結果でした。期間中に訪れた人は7000人を越えたそうです。林正子岐阜大名誉教授とわたしのトークはもう少し代表作『下々の女』に触れてもよかったと反省してます。本は図書館にありますよ。
鈴鹿の会は思いがけず井上武彦の奥さん・千代子さん、息子の透さんも出席。盛況でした。衣斐弘行さんをはじめ、みなさんが同郷の井上を大事にしていることがうかがわれ、嬉しかった。井上の代表作『死の武器―特殊潜航艇異聞』は同人誌「東海文学33号」発表ですので手に入らないでしょう。『同行二人』と改題しユーウ企画から本になっています。特定の図書館にあるでしょう。詳細な下田典子さん作成の年譜なども載った文芸同人誌「P.」60号 もご覧ください。なお、井上の「黄色い微笑」は城山三郎選の『経済小説名作選』(ちくま文庫)に載っています。
〇ちょっと先ですが2026年10月18日、「九州文学」などの協力を得て第6回全国同人雑誌会議が開かれます。個人的にはこれを機会に長崎、何十年ぶり、出来たら遠藤周作文学館を訪ねたく思っています。
〇「文学フリマ」は「東京ビックサイト」で2025年11月開催。入場料取ってますが1万9000人が参加だって。同人雑誌ばかりではなく自作のCD、さらに新潮社「波」も参加したようです。若者中心のようですが、新しい文学の波が起こりつつあるようです。名古屋開催の様子はありませんが・・2026年1月18日は京都で開催です。
〇「あいち文学フォーラム」主催の読書会、「イーブルなごや」第4研修室で2026年1月25日午後2時から大阪圭吉「とむらい機関車」〈創元推理文庫〉。2月15日は柳川一「三人書房」。問い合わせ TEL 090−7043−0159〈上中〉
〇2026年3月27日(金)20時30分から西三河のケーブルテレビKATCHが「東海の肖像」という番組で永瀬清子を取りあげます。ご覧ください。当番組は ひまわりネットワーク等他局で放送されるほか、さとのかTV・さとのか4チャンネルで、全国のケーブルテレビでも放送があります。(特別番組等により放送時間が変更になる場合もあります。)
〇乱歩と大阪で一時、同じ新聞社に勤めていた男を「小説岡戸武平 乱歩わが友」と題し風媒社から寺田繁さんが本として出しました。師ともいうべき蟹江出身の小酒井不木を中心に、岡戸は東海市出身、乱歩は栄育ち、三者がいなければ日本の探偵小説は始まらなかったでしょう。岡戸は第一回直木賞候補でもありましたが、受賞は川口松太郎。代表作は今、テレビ「ばげばげ」で話題の『小泉八雲』です。


あいちウェブ文学館館長 三田村博史

「あいちウェブ文学館」主催・協力事業

●2016年2月14日(日)あいち文学フォーラム主催『東海の文学風土記』出版記念講演会
 (作者・講師:三田村博史 館長)/長円寺会館
●2016年2月14日(日)『口語短歌の新たな地平ー歌集『砂丘律』批評会』/長円寺会館
●2013年10月5日(土)『漂い果てつ』を話す会/今池ガスビル7F ☆写真付レポートはこちら
●2015年5月31日(日)あいちウェブ文学館 お礼と報告の会/名駅アートハウスあいち
 ☆写真付レポートはこちらNEW

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当サイト上での新刊(既刊)紹介について

ご準備いただくもの

掲載ご希望著書の●紹介本文200字程度 ●出版社名・定価・購入方法 ●お名前・ご連絡先(住所・電話番号)をお書きいただき、●実物本とご一緒に下記・事務局まで郵送ください。なお、ご著書の返送は、送料ご負担いただける場合のみとさせていただきますのでご容赦ください。
●掲載お申込み人はいずれかといたします。 1.著者ご本人 2.著者が掲載依頼をした、その代理人(著者依頼の確認できるものを準備ください) 3.著者が掲載依頼をした、その所属組織・団体(著者依頼の確認できるものを準備ください)

〒453-0013 名古屋市中村区亀島1-9-10 あいちウェブ文学館事務局 宛

掲載料金について

掲載料を専用振込口座「あいちウェブ文学館 00840-6-198845」(ゆうちょ銀行)へお振込願います。確認後よりウェブ掲載作業に入ります。
掲載費用は●1作品・3ヵ月・1,000円、6ヵ月・2,000円(同作品)。3ヵ月もしくは6ヵ月経過時点でウェブサイト上から削除いたします。事務局よりご連絡は差し上げませんのでご了承ください。お振込いただいた費用は、文学紙媒体を保存収納、後の世代につたえる文学館建設啓発活動(「あいちウェブ文学館」運営を含む)への寄付とさせていただきます。

掲載基準について

主に新刊紹介ですが、当面は既存のご著書でも可能です。
文学団体・研究組織を問いませんが、著者または団体があいちに在籍、関連がある、または著書の内容があいち文学にまつわるものとします。

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