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「あいちウェブ文学館」館長よりごあいさつ

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●館長・三田村博史● 〜あいちの文学状況を発信〜

愛知は古くは万葉集に何首も「あゆち」と詠われ、県花・かきつばたは伊勢物語の東下りの段に由来するといった文学ゆかりの多い土地柄である。 明治に入っても坪内逍遥、二葉亭四迷といずれも尾張藩士の子弟が日本近代文学の礎を築き、つづいて半田出身の小栗風葉らが明治文壇を支えた。また日本における探偵小説の開拓者は蟹江出身の小酒井不木、名古屋の中心で育った江戸川乱歩。モダニズム詩運動を起こしたのも春山行夫らによってだった。戦後文学は旧制八高出身の藤枝静男、平野謙、本多秋五、さらには終生、渥美に根をおろし活動した杉浦明平に依るところが大きく、児童文学では新美南吉、さらには経済小説の城山三郎をも忘れることはできない。
この「あいちウェブ文学館」はその他多くの文人たちの資料を保存しようと活動した愛知近代文学館建設促進委員会(代表:故・助川徳是 名古屋大学名誉教授)への寄金によって、過去および現在の愛知の文学状況を発信する目的で開設された。今、刻々と失われつつある文学紙媒体を保存収納、後の世代につたえる文学館が出来るきっかけになればと願っている。

館長・ウェブ便り 〜ここでは館長・三田村博史氏の関連行事をご紹介します〜NEW

【ウェブ便り41号】各種講演会等告知・報告
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〇先号でお知らせした5月の「まるは食堂2024」、今年は東京、半田、そして名古屋のメニコンシアターAoiで盛況のうちに終わりました。先回のページをご覧くださってか、遠く岡山、京都からも観劇にきてくださった方があり、ありがとうございました。幕が下りてから竹下さんにお会いすることになっていましたので、せっかくでしたのにゆっくり話も出来ず失礼しました。今回も主演の竹下景子さんの元気な舞台を観ることが出来ました。今後のことはまだ承知していませんが、ひょっとすると「2025」、「2026」とつづくかも知れません。ご期待ください。
〇私事で申しわけありませんが、昨年末亡くなった双子の兄の「偲ぶ会」が6月15日にありましたので会場の筑波大学芸術棟へ行ってきました。兄はスエーデン、イタリア留学後、弘前大学を経て筑波大学芸術専門学群に定年まで勤めました。筑波大へ移ると学群に「総合造形コース」を創設、自らはホログラフィーの研究に励み、自著『美術からアートへ』(鳳山社)での主張通り、このコースで従来の「美術」を越えた多彩な人材育成に努めたようです。「偲ぶ会」はその卒業生が中心となり弘前、宮崎から、フランス人武蔵野美大教授など180人が集まり、大学院まで出た明和電機の土佐信道さんによるオタマトーン演奏、立川志のぽんの落語、さらには兄を称える歌を合唱と普通の「偲ぶ会」とは違う会でした。野外の美ケ原高原美術館の「しまうま」群像の作者・柴田美千里さんも参加。絵本で人気のヨシタケシンスケも出身です。遺影は自らがつくったホログラフィーによる立体像。なーに、双子だとみなさん知ってて、わたしの出席をお待ちくださってた。舞台は前夜2時までかかかってみなさんで設定したとのこと、感謝しかありませんし、兄も喜んでたと思います。別棟での作品展示展は20日まで。写真はスエーデンの環境造形コンテスト1位となり総合学校に設置された同国1の高い山を下敷きにした作品です。

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〇翌16日、例年のように中部ペンクラブ総会が開かれ、第33回中部ペンクラブ
文学賞は「弦」所属の小森由美さん、特別賞は詩人の若山紀子さんに贈られました。
なお、小森さんには平岩勇司・中日新聞社文化芸能部長から中日賞も授与されました。
講演は同人雑誌「あんかるわ」がその詩評論の出発点である碧南出身の北川透さん。
大学生も5人参加。
当日の講演要旨が22日の中日新聞夕刊に掲載されましたので、許可を受けて
掲載します。

あいちウェブ文学館館長 三田村博史

「あいちウェブ文学館」主催・協力事業

●2016年2月14日(日)あいち文学フォーラム主催『東海の文学風土記』出版記念講演会
 (作者・講師:三田村博史 館長)/長円寺会館
●2016年2月14日(日)『口語短歌の新たな地平ー歌集『砂丘律』批評会』/長円寺会館
●2013年10月5日(土)『漂い果てつ』を話す会/今池ガスビル7F ☆写真付レポートはこちら
●2015年5月31日(日)あいちウェブ文学館 お礼と報告の会/名駅アートハウスあいち
 ☆写真付レポートはこちらNEW

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当サイト上での新刊(既刊)紹介について

ご準備いただくもの

掲載ご希望著書の●紹介本文200字程度 ●出版社名・定価・購入方法 ●お名前・ご連絡先(住所・電話番号)をお書きいただき、●実物本とご一緒に下記・事務局まで郵送ください。なお、ご著書の返送は、送料ご負担いただける場合のみとさせていただきますのでご容赦ください。
●掲載お申込み人はいずれかといたします。 1.著者ご本人 2.著者が掲載依頼をした、その代理人(著者依頼の確認できるものを準備ください) 3.著者が掲載依頼をした、その所属組織・団体(著者依頼の確認できるものを準備ください)

〒453-0013 名古屋市中村区亀島1-9-10 あいちウェブ文学館事務局 宛

掲載料金について

掲載料を専用振込口座「あいちウェブ文学館 00840-6-198845」(ゆうちょ銀行)へお振込願います。確認後よりウェブ掲載作業に入ります。
掲載費用は●1作品・3ヵ月・1,000円、6ヵ月・2,000円(同作品)。3ヵ月もしくは6ヵ月経過時点でウェブサイト上から削除いたします。事務局よりご連絡は差し上げませんのでご了承ください。お振込いただいた費用は、文学紙媒体を保存収納、後の世代につたえる文学館建設啓発活動(「あいちウェブ文学館」運営を含む)への寄付とさせていただきます。

掲載基準について

主に新刊紹介ですが、当面は既存のご著書でも可能です。
文学団体・研究組織を問いませんが、著者または団体があいちに在籍、関連がある、または著書の内容があいち文学にまつわるものとします。

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