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「あいちウェブ文学館」館長よりごあいさつ

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●館長・三田村博史● 〜あいちの文学状況を発信〜

愛知は古くは万葉集に何首も「あゆち」と詠われ、県花・かきつばたは伊勢物語の東下りの段に由来するといった文学ゆかりの多い土地柄である。 明治に入っても坪内逍遥、二葉亭四迷といずれも尾張藩士の子弟が日本近代文学の礎を築き、つづいて半田出身の小栗風葉らが明治文壇を支えた。また日本における探偵小説の開拓者は蟹江出身の小酒井不木、名古屋の中心で育った江戸川乱歩。モダニズム詩運動を起こしたのも春山行夫らによってだった。戦後文学は旧制八高出身の藤枝静男、平野謙、本多秋五、さらには終生、渥美に根をおろし活動した杉浦明平に依るところが大きく、児童文学では新美南吉、さらには経済小説の城山三郎をも忘れることはできない。  この「あいちウェブ文学館」はその他多くの文人たちの資料を保存しようと活動した愛知近代文学館建設促進委員会(代表:故・助川徳是 名古屋大学名誉教授)への寄金によって、過去および現在の愛知の文学状況を発信する目的で開設された。今、刻々と失われつつある文学紙媒体を保存収納、後の世代につたえる文学館が出来るきっかけになればと願っている。

館長・ウェブ便り 〜ここでは館長・三田村博史氏の関連行事をご紹介します〜NEW

【ウェブ便り24号】各種講演会等告知・報告
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○5月11日(土)、池下のルブラ王山で「日本詩人クラブ 愛知大会2019」が開かれました。日本詩人クラブの年次大会で、中日詩人会との共催。第一部は中日詩人会副会長・中原秀雪の司会で第52回日本詩人クラブ賞の高橋次夫(埼玉)が「石の懐」、第29回日本詩人クラブ新人賞の川井麻希(神奈川)が「あらゆる日も夜も」とそれぞれ受賞作を朗読、第二部は里中智沙が司会してこの地方の伊藤康子、岩井昭、椎野満代、中久喜輝夫、秦ひろこが自作詩を朗読しました。つづいてベテランの紫圭子が丸山薫の「病める庭園」などを朗々と詠みあげました。講演に入り碧南出身の詩人・北川透が北村透谷「厭世詩家と女性」、島崎藤村「若菜集」、萩原朔太郎「月に吠える」、谷川俊太郎「コカコーラ・レッスン」を引きながら「現代詩におけるエロティシズム」を語りました。一般にはエロス、エロティズムは官能的、耽美的と受け取られていますが、ギリシャ神話ではエロスの対極にあるのはタナトス(死)。大東亜戦争中はエロス、エロティシズムが禁圧される一方、一億一心、八紘一宇のスローガンのもと〈私〉を越えた大きなものに殉じ一体となる快楽がエロティシズム一「死」につながったのではではないかと述べました。尾張新次郎太鼓保存会の勇壮な演奏の後、パーティー。冒頭、冨長覚梁が岩根沢時代の丸山薫を語ったのが印象的でした。裕福な家庭に育った孤独が、ここでの代用教員生活で地元の人と接し本来の丸山を蘇らせた。豊橋市高師緑地公園に碑のある「美しい想念」はいいね。
○成田治を会長とし「捕虜収容所跡を残す会」が発足しました。城山三郎の幻の短編「捕虜の居た駅」に触発され馬場豊が戯曲「捕虜のいた町」を書いたのがきっかけ。6月9日(日)にも有松・鳴海絞会館隣の棚橋家住宅で天野鎮雄、山田昌が朗読劇として演じました。戦中、アメリカ、イギリス、カナダの捕虜を収容する名古屋俘虜収容所がこの地に設けられていました。終戦時の収容者は273人、22人が亡くなっています。名古屋商業生徒だった城山三郎は有松駅近くに住んでいて、その目で見た捕虜の姿を描いています。捕虜収容所のポンプ小屋跡と思われる遺構を残し案内板を、また城山三郎の事績を記した文学碑を設置するのが会の目的です。
○6月23日(日)午後3時から、中部ペンクラブ主催の文学講演会がルブラ王山で開かれます。講師は半田出身の作家・澤田ふじ子の娘で若手の歴史小説家・澤田瞳子。お越しください。(当サイトトップページ「文学かわらばん2」に案内)
あいちウェブ文学館館長 三田村博史

「あいちウェブ文学館」主催・協力事業

●2016年2月14日(日)あいち文学フォーラム主催『東海の文学風土記』出版記念講演会
 (作者・講師:三田村博史 館長)/長円寺会館
●2016年2月14日(日)『口語短歌の新たな地平ー歌集『砂丘律』批評会』/長円寺会館
●2013年10月5日(土)『漂い果てつ』を話す会/今池ガスビル7F ☆写真付レポートはこちら
●2015年5月31日(日)あいちウェブ文学館 お礼と報告の会/名駅アートハウスあいち
 ☆写真付レポートはこちらNEW

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当サイト上での新刊(既刊)紹介について

ご準備いただくもの

掲載ご希望著書の●紹介本文200字程度 ●出版社名・定価・購入方法 ●お名前・ご連絡先(住所・電話番号)をお書きいただき、●実物本とご一緒に下記・事務局まで郵送ください。なお、ご著書の返送は、送料ご負担いただける場合のみとさせていただきますのでご容赦ください。
〒453-0013 名古屋市中村区亀島1-11-11 あいちウェブ文学館事務局 宛

掲載料金について

掲載料を専用振込口座「あいちウェブ文学館 00840-6-198845」(ゆうちょ銀行)へお振込願います。確認後よりウェブ掲載作業に入ります。
掲載費用は●1作品・3ヵ月・1,000円、6ヵ月・2,000円(同作品)。3ヵ月もしくは6ヵ月経過時点でウェブサイト上から削除いたします。事務局よりご連絡は差し上げませんのでご了承ください。お振込いただいた費用は、文学紙媒体を保存収納、後の世代につたえる文学館建設啓発活動(「あいちウェブ文学館」運営を含む)への寄付とさせていただきます。

掲載基準について

主に新刊紹介ですが、当面は既存のご著書でも可能です。
文学団体・研究組織を問いませんが、著者または団体があいちに在籍、関連がある、または著書の内容があいち文学にまつわるものとします。

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