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「あいちウェブ文学館」館長よりごあいさつ

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●館長・三田村博史● 〜あいちの文学状況を発信〜

愛知は古くは万葉集に何首も「あゆち」と詠われ、県花・かきつばたは伊勢物語の東下りの段に由来するといった文学ゆかりの多い土地柄である。 明治に入っても坪内逍遥、二葉亭四迷といずれも尾張藩士の子弟が日本近代文学の礎を築き、つづいて半田出身の小栗風葉らが明治文壇を支えた。また日本における探偵小説の開拓者は蟹江出身の小酒井不木、名古屋の中心で育った江戸川乱歩。モダニズム詩運動を起こしたのも春山行夫らによってだった。戦後文学は旧制八高出身の藤枝静男、平野謙、本多秋五、さらには終生、渥美に根をおろし活動した杉浦明平に依るところが大きく、児童文学では新美南吉、さらには経済小説の城山三郎をも忘れることはできない。  この「あいちウェブ文学館」はその他多くの文人たちの資料を保存しようと活動した愛知近代文学館建設促進委員会(代表:故・助川徳是 名古屋大学名誉教授)への寄金によって、過去および現在の愛知の文学状況を発信する目的で開設された。今、刻々と失われつつある文学紙媒体を保存収納、後の世代につたえる文学館が出来るきっかけになればと願っている。

館長・ウェブ便り 〜ここでは館長・三田村博史氏の関連行事をご紹介します〜NEW

【ウェブ便り33号】各種講演会等告知・報告
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○2年つづけてコロナ禍の影響で延期、当日の天気予報も芳しくなく心配していた中部ぺンクラブ主催の名古屋生れ、名古屋在住の直木賞作家・大島真寿美さんと小学館の編集者・加古淑(ひで)さんを招いての鼎談が6月19日(日)午後3時からルブラ王山で無事開催されました。わたしはまず、すばる文学賞候補作「宙の家」、文学界新人賞受賞の「春の手品師」から話題にしましたら本人びっくりしてみえた。30年ほど前の作品ですと自作でも忘れるものですが、ともに女子高校生が主人公ですので、作者の原点がここにあると思ったからです。内容はひかえます・・お読みください。「手品」オモシロイですよ。ついで「チョコリエッタ」、奇妙なタイトルですね。主人公が宮永知世子だからかな、イタリア映画フェデリコ・フェリーニ監督の「道」でちょっとおかしい女大道芸人ジェルソミーナを演じたジュリエッタマシーナとを意識した合成名かと思っています。実はこの作品、読む前に風間志織監督によって映画化されてたのを昨年、今池のシネマテークで観てたのです。ですからこの映画、かつてのフェリーニ監督へのオマージュともみえたのです。話してるうちに大島さんフェリーニのファンとわかりました。特に「8 1/2」が好きというところでわたしと一致しました。こちらも解りにくい映画ですが、最後、風船だかが飛ぶところが印象に残っています。映画「チョコリエッタ」で頭髪をばっさり切って熱演した森川葵はどうやら東海市の出身、大島さんの母校・昭和高校や後輩も写っています。加古さんに来ていただいたのは「ツタよ、ツタ」の主人公が加古さんの祖母がモデルだったからでした。「沖縄初の女流作家」として騒がれると、本籍を変えたり出生地を隠し「ヤマトンチュウ」であるかにふるまってた「ウチナンチュウ」、その沖縄の学生知識階層から「いらん掘り起しをするな」と非難された。戦前、本土の者は沖縄、沖縄の人に対して偏見を持っていた証ですね。
個人的には大島さんの作品で一番感心したのは18世紀のヴェネチュアを舞台とした「ピエタ」。ヴィヴァルディも指導した「スカフェータ―」(赤ちゃんポスト)を持つ慈善孤児院、音楽院のお話。著者はヴェネチュアへ行かずして書いたのですから驚きです。161回直木賞と伊藤氏貴氏が中心になって選んでる「高校直木賞」をも受けた「渦 妹背山婦女庭訓 魂結び」と最近作で続編「結 妹背山婦女庭訓 波模様」にはざっと触れただけに終わりましたが、人柄もわかるよい会合になったと思います。プロットも特に考えずに書きだすとか、根っからの小説家ですね。講演なんてイヤだし、出来ない、でも訊かれたら応える。音楽も好きだからこそ「ピエタ」も書けたのでしょうが、「渦」も人形遣いの世界にも惹かれたのでしょうが、どうやら義太夫節が大好きなようです。近く小学館から「たとえば、葡萄」が出ます。ご期待ください。なお、この会には一昨年発足した全国同人雑誌協会の代表理事・五十嵐勉さんが東京から、群馬から同人雑誌「クレーン」代表の和田伸一郎さん、新潟「北方文学」の柴田毅実さんも出席されていました。
○こちらもコロナの影響で一昨年、昨年と延期されてきた拙著「潮風の一本道―うめさんの魚料理の城づくり九十年」(風媒社刊)を原作とし、佃典彦・脚本、演出による「まるは食堂」も「かわら版」掲載のチラシの要領で9月、東京と名古屋でようやく公演とになります。(掲示するのにためらっていたらコロナ第7波とか、9月には落ち着いてほしいけど)主演の竹下景子さんは張り切ってるそうです。それに伴い、原作の再々改訂新装版の準備をしています。8月になったら書店、または下記のは各店舗でお買い求めください。「まるは食堂」のチケットは中京テレビ事業の販売ですが、23日の夜の部だけは「まるは食堂豊浜本店」はじめ、三越ラシック店、JR名古屋店、中部国際空港店、常滑りんくう店、イオン大高店ほかは各店舗で販売とのこと、半田「ごんぎつねの湯」にまで進出しててびっくりです。コロナの状況によって公演は延期される場合もありますので、ご注意ください。

あいちウェブ文学館館長 三田村博史

「あいちウェブ文学館」主催・協力事業

●2016年2月14日(日)あいち文学フォーラム主催『東海の文学風土記』出版記念講演会
 (作者・講師:三田村博史 館長)/長円寺会館
●2016年2月14日(日)『口語短歌の新たな地平ー歌集『砂丘律』批評会』/長円寺会館
●2013年10月5日(土)『漂い果てつ』を話す会/今池ガスビル7F ☆写真付レポートはこちら
●2015年5月31日(日)あいちウェブ文学館 お礼と報告の会/名駅アートハウスあいち
 ☆写真付レポートはこちらNEW

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当サイト上での新刊(既刊)紹介について

ご準備いただくもの

掲載ご希望著書の●紹介本文200字程度 ●出版社名・定価・購入方法 ●お名前・ご連絡先(住所・電話番号)をお書きいただき、●実物本とご一緒に下記・事務局まで郵送ください。なお、ご著書の返送は、送料ご負担いただける場合のみとさせていただきますのでご容赦ください。
●掲載お申込み人はいずれかといたします。 1.著者ご本人 2.著者が掲載依頼をした、その代理人(著者依頼の確認できるものを準備ください) 3.著者が掲載依頼をした、その所属組織・団体(著者依頼の確認できるものを準備ください)

〒453-0013 名古屋市中村区亀島1-11-11 あいちウェブ文学館事務局 宛

掲載料金について

掲載料を専用振込口座「あいちウェブ文学館 00840-6-198845」(ゆうちょ銀行)へお振込願います。確認後よりウェブ掲載作業に入ります。
掲載費用は●1作品・3ヵ月・1,000円、6ヵ月・2,000円(同作品)。3ヵ月もしくは6ヵ月経過時点でウェブサイト上から削除いたします。事務局よりご連絡は差し上げませんのでご了承ください。お振込いただいた費用は、文学紙媒体を保存収納、後の世代につたえる文学館建設啓発活動(「あいちウェブ文学館」運営を含む)への寄付とさせていただきます。

掲載基準について

主に新刊紹介ですが、当面は既存のご著書でも可能です。
文学団体・研究組織を問いませんが、著者または団体があいちに在籍、関連がある、または著書の内容があいち文学にまつわるものとします。

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