HOME館長・ウェブ便り

「あいちウェブ文学館」館長よりごあいさつ

サンプル画像

●館長・三田村博史● 〜あいちの文学状況を発信〜

愛知は古くは万葉集に何首も「あゆち」と詠われ、県花・かきつばたは伊勢物語の東下りの段に由来するといった文学ゆかりの多い土地柄である。 明治に入っても坪内逍遥、二葉亭四迷といずれも尾張藩士の子弟が日本近代文学の礎を築き、つづいて半田出身の小栗風葉らが明治文壇を支えた。また日本における探偵小説の開拓者は蟹江出身の小酒井不木、名古屋の中心で育った江戸川乱歩。モダニズム詩運動を起こしたのも春山行夫らによってだった。戦後文学は旧制八高出身の藤枝静男、平野謙、本多秋五、さらには終生、渥美に根をおろし活動した杉浦明平に依るところが大きく、児童文学では新美南吉、さらには経済小説の城山三郎をも忘れることはできない。  この「あいちウェブ文学館」はその他多くの文人たちの資料を保存しようと活動した愛知近代文学館建設促進委員会(代表:助川徳是・名古屋大学名誉教授)への寄金によって、過去および現在の愛知の文学状況を発信する目的で開設された。今、刻々と失われつつある文学紙媒体を保存収納、後の世代につたえる文学館が出来るきっかけになればと願っている。

館長・ウェブ便り 〜ここでは館長・三田村博史氏の関連行事をご紹介します〜NEW

【ウェブ便り22号】各種講演会等告知・報告
写真をクリックで同ウィンドウにて拡大します(閲覧後はご利用のパソコンの『戻る』でページへ戻ります)



○旧聞に属しますが、4月21日、名古屋能楽堂で「片山幽雪・梅田邦久追善公演」がありました。梅田師は京観世・片山家の重鎮職分で名古屋に根をおろし長くこの地方の観世、能楽界振興に努められました。名神を走って稽古場へかけつけてくださったこともあります。昨年10月、86歳でお亡くなりになりました。受付におられた今澤美和師に挨拶したら「あら、『おもてのうら』の方でしたわね」と、もう4半世紀も前、初めて書いた能小説を覚えていてくださってた。能では「面」を「おもて」と呼びますから、お渡しした小説の表題が「面の裏」だったのです。舞囃子「海士」は邦久・養子の梅田嘉宏、能「通小町」シテは若い片山家当主・九郎右衛門、「山姥」は観世銕之丞。久しぶりにホンモノを観た感じがしました。見所(客席)に若い人も見えましたが、今澤師のお話では固定客となるお弟子さんがこのところ極端に減ってるとのこと。仕事帰りや休日に、仕舞や謡でも習おうといった余裕がほしいですね。
○従来「狂言」はあまり観てこなかったのですが、7月8日、今枝郁男の大曲「釣狐」の披きを同じ能楽堂で観てびっくりしました。狐の面をかけ、衣を着て舞台を飛び回る1時間半、さらに人間国宝・野村万作の「簸屑(ひくず)」と堪能しましたので、14日、豊田能楽堂へも出かけました。こちらも能楽の大曲「道成寺」を喜多流、長田郷が演じられました。傘寿を迎えられた父・驍の「道成寺」を30年も前、熱田能楽殿で観たな。緑色の鐘は初めて。狂言方の務める鐘釣りも大変だと目がいきました。
○第58回中日詩祭が7月1日名古屋電気文化会館で開催され、中日詩人会長・若山紀子氏から中日詩賞を中村薺氏の詩集「かりがね点のある風景」(私家版)、新人賞を中谷泰士氏の詩集「旅を 人の視界へ」(兼六文芸の会)へ授与されました。
○7月28日、富山県民会館で「大伴家持生誕1300年式典」が行われました。万葉集に家持の越中国司時代5年間の223首が収められているのを顕彰しようと、平成22年知事公舎を廃止し「高志(こし)の国文学館」を24年創設しました。富山からは堀田善衛、源氏鶏太、角川書店(現KADOKAWA)の創始者・角川源義、その長女・辺見じゅんが出ています。当日は第1回「大伴家持文学賞」を北アイルランドの詩人・マイケル・ロングリー氏に、「高志の国詩歌賞」を山田航氏に石井隆一知事より授与。女優でエッセイストの室井滋氏がロングリー氏の日本語訳詩「戦没者の墓」ほかを朗読。パネルディスカッションでは選考委員の亀山郁夫・名古屋外国語大学長を進行役に松浦寿輝・東大名誉教授、室井氏、地元出身の小説家・山内マリコ氏が「世界の詩 日本の詩」をテーマに、その形式の違いと共通点について話し合いました。その後、東儀秀樹氏の雅楽演奏。祝賀会はANAクラウンプラザ富山で開催。富山県には高岡市万葉歴史館もあります。より広くより多くの文人が出ている愛知では、一向にこういった施設も動きもありませんね。
あいちウェブ文学館館長 三田村博史

「あいちウェブ文学館」主催・協力事業

●2016年2月14日(日)あいち文学フォーラム主催『東海の文学風土記』出版記念講演会
 (作者・講師:三田村博史 館長)/長円寺会館
●2016年2月14日(日)『口語短歌の新たな地平ー歌集『砂丘律』批評会』/長円寺会館
●2013年10月5日(土)『漂い果てつ』を話す会/今池ガスビル7F ☆写真付レポートはこちら
●2015年5月31日(日)あいちウェブ文学館 お礼と報告の会/名駅アートハウスあいち
 ☆写真付レポートはこちらNEW

ご利用条件・免責事項

著作権について

本ウェブサイト内のコンテンツ(文章・資料・画像等)の著作権は、当サイト管理団体「あいちウェブ文学館」制作会(以下当会と表記する)または第三者が保有します。営利、非営利、イントラネットを問わず、本ウェブサイトのコンテンツを許可なく複製、転用、販売など二次利用することを禁じます。

免責事項

・本ウェブサイト上コンテンツやURLは、予告なしに変更または中止されることがあります。あらかじめご了承願います。
・理由の如何に関わらず、情報の変更及び本ウェブサイトの運用の中断または中止によって生じるいかなる損害についても責任を負うものではありません。
・当会は、本ウェブサイト上のコンテンツの内容について、妥当性や正確性について保証するものではなく、一切の責任を負い兼ねます。

当サイト上での新刊(既刊)紹介について

ご準備いただくもの

掲載ご希望著書の●紹介本文200字程度 ●出版社名・定価・購入方法 ●お名前・ご連絡先(住所・電話番号)をお書きいただき、●実物本とご一緒に下記・事務局まで郵送ください。なお、ご著書の返送は、送料ご負担いただける場合のみとさせていただきますのでご容赦ください。
〒453-0013 名古屋市中村区亀島1-11-11 あいちウェブ文学館事務局 宛

掲載料金について

掲載料を専用振込口座「あいちウェブ文学館 00840-6-198845」(ゆうちょ銀行)へお振込願います。確認後よりウェブ掲載作業に入ります。
掲載費用は●1作品・3ヵ月・1,000円、6ヵ月・2,000円(同作品)。3ヵ月もしくは6ヵ月経過時点でウェブサイト上から削除いたします。事務局よりご連絡は差し上げませんのでご了承ください。お振込いただいた費用は、文学紙媒体を保存収納、後の世代につたえる文学館建設啓発活動(「あいちウェブ文学館」運営を含む)への寄付とさせていただきます。

掲載基準について

主に新刊紹介ですが、当面は既存のご著書でも可能です。
文学団体・研究組織を問いませんが、著者または団体があいちに在籍、関連がある、または著書の内容があいち文学にまつわるものとします。

このページのトップへ